シックハウス対策方法

☆シックハウス症候群にならないためにはどうすれば?

 「シックハウス症候群」とは、新築住宅へ入居またはリフォームによって頭痛や目眩、不眠、手足のしびれ、情緒不安定など心身の異常を訴える人のことをいいます。住宅内の新建材や家具などに含まれる化学物質は、年月をかけて少しずつ空気中に揮発します。揮発量は新築時が最も多く、時間が経つにつれて少なくなります。室温が上昇する部屋ほど揮発性は高いので、特に夏場要注意。夏場西日の当たる部屋は40度以上になり、高濃度の揮発性物質が充満することになります。それに輪をかけて、鉄筋コンクリート造や2×4工法など気密性の高い住宅が増え、空調設備が向上し極端に換気回数が減ってしまいます。

 では、シックハウス症候群にならないためにはどうすればよいのか?まずは発生源を抑えるということが先決。化学物質を多く含んだ建材を使用しない。つぎに建築工法を考えます。たとえば、鉄筋コンクリート造より在来木造の方が気密性に欠ける反面、シックハウスには効果的です。洋室より和室の方が化学物質の吸着効果が望めます。入居済の場合は、換気を徹底することが効果的。一時的に部屋の温度を上昇させ、化学物質の揮発を促し、短期間に揮発させるといった「ベイクアウト」という手法もありますが、こまめに換気をする方法が一番手軽です。帰宅すれば換気。国道沿いで空気が汚いという所では、少々つらいかもしれませんが・・・。最近では、ホルムアルデヒドを吸着する空気清浄機も発売されている。備長炭などの炭を置く方法も効果的です。

 このように、まずは発生源を抑え、まめに換気することが一番の対策法といえます。ただし、化学物質過敏症の発症の場合には、個人の体質や生活習慣、食生活など様々な要因が関係していますので、住環境だけを改善すれば治るというものではありません。

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